親しらずが痛む方は要注意です
「親しらず」は、永久歯が生えそろったあとの10代後半~20代ころ、奥歯のさらに奥に生えてくる歯です。現代の日本人は顎が小さいために親しらずが正しく生えてくるだけのスペースがないことが多く、横向きに生えてきたり傾いて生えてきたりすることがあります。これにより、歯ぐきが炎症を起こしたり、他の歯を圧迫して痛みを生じさせたりしてしまうため、抜歯が必要になります。こうした親しらずに対処するのが「口腔外科」です。大阪府羽曳野市の歯医者「覚道歯科医院」では、適切な処置で快適な口腔環境を取り戻すお手伝いをいたします。
親しらずが痛むときの応急処置
親しらずが原因と思われる歯ぐきの痛みを感じたら、早めに処置をすることが大切です。当院へご相談いただくのが一番ですが、どうしてもすぐに行けないという場合は、応急処置をするといいでしょう。
やわらかめの歯ブラシで患部の周りを丁寧に磨いたあと、うがい薬でうがいを行い、氷を頬張るなどして患部を冷やすと痛みが和らぎます。また、鎮痛剤を用いることで痛みを緩和することもできます。ただし、長期間にわたって使用すると効果が薄れたり、副作用が出てきたりしますので、あくまで一時的なものと考えましょう。いずれにせよ、これらは応急処置ですので、早めのご来院をおすすめします。
抜かなくてもいい親しらずもある?
親しらず=抜くものというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。親しらずの中にはまっすぐに生えてきて他の歯に影響を与えないものもあります。ブラッシングでのケアにも問題ないのであれば、抜く必要はありません。
抜歯後の注意点
親しらずを抜歯されたあとは、以下の点にご注意ください。
飲酒・入浴・激しい運動を避ける
抜歯後は歯ぐきが出血しやすい状態になっていますので、血行を促進する行為は控えましょう。もし、出血が止まらなくなった場合は、小さく織ったガーゼやティッシュなどを噛んで圧迫して止血しましょう。
抜歯した箇所の血の塊を洗い流さないように
親しらずを抜歯した箇所にはくぼみができ、そこに血の塊ができます。これが止血の役割を果たしますので、口をゆすぐときなどは洗い流してしまわないよう、注意して行いましょう。
傷口を刺激しないように
抜歯した箇所はデリケートです。誤ってブラッシングしてしまうと出血してしまうことがありますので気をつけましょう。また、食べ物もできるだけ反対側の歯で噛むようにしましょう。